訪問美容(理容)の対象者とは?
こんにちは。訪問美容チームの「 Homon salon nie. 」(ニーエ)です。
訪問美容を利用しようか迷っているけど、どんなサービスなのか、どんな人が利用できるのかよく分からず不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は訪問美容(理容)はどんな方が利用できるのか、解説していきたいと思います。
訪問美容に関しての記事はこちらからもご覧になれます。
【訪問理容、訪問美容とは?】
訪問美容(理容)とは、外出が困難な方のご自宅や施設へ伺ってヘアサロンと同じサービスをご利用頂ける出張美容室です。
詳しくは前回の【こちらのブログ】をご覧下さい。
○理容と美容の違い
訪問美容と訪問理容には違いがあります。
美容師免許を持った美容師が行うサービスは訪問美容、または理容師免許を持った理容師が行うサービスは訪問理容です。
美容室と理容室の違いのように、提供できるサービス内容が異なります。
1番大きな違いは、カミソリを使ったシェービング(お顔剃り)を提供できるのは理容師のみという点です。すなわち訪問理容師さんはご自宅や施設を伺って顔剃りをして差し上げることが出来るのです。美容師ができるのは電気シェーバーを用いたお顔剃りは認められているので、訪問した現場で電気シェーバーでシェービングをすることはございます。
もうひとつは訪問する美容師や理容師さんは店舗での実務経験を経ている方がほとんどです。美容院か理容室なのかで営業内容、メニューなどに違いがありますので、得意としている技術や培われている感覚にも差があるでしょう。
○性別でどちらを選ばなくてはいけないわけではない
男性だから理容、女性だから美容というものではありません。昨今は美容室に男性が通う事も当たり前になっておりますし、床屋さんで顔剃りを希望される女性もいます。
ただ先述の通りカミソリを使った本格的なお顔剃りは理容師さんのみが提供できるサービスですので、男性でも女性でもそのメニューをご希望であれば訪問理容を探されるとよいでしょう。
【訪問理容、訪問美容の対象となる方】
- ご高齢の為お一人ではお店に出向くことが難しい方
- 病気や怪我で外出が困難な方
- 障がいをお持ちで理美容店へ行かない方
- 妊娠中や幼いお子様の育児中で理美容店への来店が困難な方
- 介護をされていて外出することが難しい方
○ご高齢の為お一人ではお店に出向くことが難しい方
介護認定をもらっていたり、ご高齢になられた事でお一人での外出は避け誰かと一緒でなければ出かけられない方も多いと思います。
お買い物や病院、美容室もそうですしちょっとした役所での用事など、代行できるものとそうでないものがあります。毎月カットのたびに付き添うのも大変かと存じます。
そういった方はご利用できます。認定もらっていないけど1人では出かけさせていないケースなど、家庭それぞれでご事情が変わると思いますので是非一度相談をしてみて下さい。病気や怪我で外出が困難な方
心身に病気を抱え出向くことが出来ない方は年齢に関係なく利用できます。
心の場合は家から出られない、部屋から出られないという場合もあると思いますので、病状について詳細をお伝え頂くとその後の流れがスムーズになります。
骨折や腰の怪我などの場合はご予約時に座位は保てるかや怪我の具合などお話しするとよいでしょう。
○障がいをお持ちで理美容店へ行かない方
身体障がい、精神障がいをお持ちの方は級に関わらず利用できます。
手帳の確認は義務付けられていませんが、こちらの場合でも詳細をお伝えいただいた上でご相談にしていただくとよいと思われます。
在宅利用であってもご家族様やヘルパーさんご同伴が望ましいですので、関わる方々との事前打ち合わせをしておくと安心です。
○妊娠中や幼いお子様の育児中で理美容店への来店が困難な方
平成28年に厚労省から出された通達により、妊娠中や幼いお子様の育児中の方も利用できるようになりました。
小さなお子様を連れて美容室へ通うのは母子ともにとても負担が大きいものです。最近は両親が近くに住んでなかったりご両親がお仕事をされている場合も多い現実があります。
親子で利用する方も多く、安心できる場所でカットできることはお子様にとってもホッとするのではないでしょうか。
○介護をされていて外出することが難しい方
元々被介護者のために推進された訪問美容ですが、平成28年以降は介護者様、要するに「介護をされているご家族様」も対象となりました。
日々の介護に追われ時間がなかったり、1人で自宅に残して行くことは不安があったりと、これも代行してもらえないことですので介護する側も髪を切れない状況は多々ある現状です。
例えば普段は同日利用でご利用いただいて、ニーエでは実店舗にいらっしゃる事もできるのでたまに気分転換も兼ねてお店でやる、という事も可能です。
○自治体の条例で定められた対象者に該当する方
上記の対象者のほか、各地方自治体によってはそれぞれの条例に定められている場合がありますが、ネットにあるたくさんの情報を鵜呑みにし過ぎず、実際に利用している方やその地域で活動されている訪問理容師さんに聞いてみるのがよいでしょう。
【健康な人でも利用することはできるの?】
現行の法律では残念ながらお身体が健康でしたり、育児や介護といった事情のない方は訪問理美容を利用できません。
ただ昨今ではなかなか他人には理解してもらいづらい精神面による外出の困難や実生活への支障があるのも事実です。
もしかしたら対象になりうる可能性もありますので、まずは一度訪問美容(理容)をやっているところにご相談したり自治体に問い合わせてみて下さい。
また、【婚礼や儀式に参列する者に対してその儀式の直前に行う場合、各都道府県が条例で定めている場合には出勤して行うことができる】というように定められているので、ここで述べる訪問美容とは違う目的ですがそれに該当する場合は受けることが可能となっています。
【訪問美容(理容)2つのタイプ】
訪問美容や訪問理容をやっている人や団体には大きく2つのタイプがあります。
どちらの方がいいということではなく、違いをある程度理解しておくとメニュー内容やご相談がしやすくなります。
○理美容の訪問専門
実店舗は持たず、訪問専門としてやっている会社様です。所属している理美容師さんは実務経験でキャリアを積んだ人であり、ノウハウやご予約からお支払いまでの流れがしっかりマニュアルがあり安心感もあります。
特徴は社内教育もしっかりしている場合が多いので人による技術のバラつきが少ない、専門なので時間の希望がつきやすい、介護士としての実務経験がある方がいるケースもある、などです。
○ヘアサロンから出張
店舗運営と兼業しているタイプです。
つまりは現役美容師(理容師)がお店での営業のほかにやっているケースです。
私達ニーエもこちらに該当します。代表は美容室オーナー兼スタイリストと訪問美容師もやっております。他のスタッフもそれぞれの店舗で現役で働いている美容師さんばかりです。
特徴はヘアサロンの空気感や技術・センスをそのまま持って行きやすい、回復された場合やリハビリの一環で実店舗を利用することができる、薬剤や商品も実店舗経由なのでトレンドや良い商材を取り入れやすい、などが挙げられます。
【まとめ】
今回は対象者について掘り下げてみましたがご理解を深めて頂けたでしょうか?
法改正も少しづつ行われ、10年前とは大きく違うぐらい対象者も増えています。今後も高齢化社会の件や、障害をお持ちの方への支援やサポートの改革により、必要な方がより良く利用できるようになる事を願っています。
何よりこれを見た方が、近くにいて困っているかもしれない方に教えてあげることが訪問美容を必要な人の元に届けるために1番重要なことだと思っています。是非教えて差し上げて下さい。そして疑問点や不安なことは遠慮なく聞いてください。
長くなりましたが、今回もご拝読ありがとうございました。
nie.
▫︎ 訪問美容 Homon salon nie. (ホウモン サロン ニーエ)
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