訪問美容を利用できる「高齢者」とは
こんにちは。訪問美容チームのHomon salon nie. (ニーエ)です。
訪問美容と聞くと半分以上の方が「介護が必要なご高齢の方が受けるサービス」という印象を持たれると思います。私は実際サロン(リンクする)にいらっしゃるお客様に訪問美容のお話をすると、多くのお客様がそういったイメージをお持ちでした。
決して間違ってはいないのですが訪問美容の対象者はもっと多岐に渡ります。また、ひと口に「高齢者」と言ってもどんな年齢でどんな方々のことなのか、知って頂けるだけでまだご自身の身の回りに該当していなくても困っている近い方々へ助言ができたり、正しい知識として教えて差し上げることができます。
そこで今回は訪問美容において「高齢者」とはなんぞや、ということを掘り下げて解説していきたいと思います。
(私自身ご年配の方々を高齢者と一括りにそう呼ぶのは本望ではございませんが、多くの方に伝わる認識の上でそう呼ばせて頂くことをご了承頂ければと存じます)
【高齢者とはどんな方々をさすのか】
では高齢者とは?正しく答えられる方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか。私自身、詳しく調べていて新しい発見もありました。
今の日本では65歳以上の方を高齢者と定義しています。さらに65〜74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としています。これは時代や地域によって異なり、60歳以上を高齢者としている国もあります。現在WHO(世界保健機関)での高齢者の定義も65歳以上となっています。
ここ数年会社の定年も60歳から65歳に引き上げられていたり実感する部分も多くあります。そういった部分に影響されながら「高齢者」の定義はこれからも少しづつ形をかえる可能性もあり、10年後20年後にはまた変わっていてもおかしくありません。
○未曾有の超高齢化社会
日本は今超高齢社会に入っています。「高齢化社会」は65歳の割合が人口の7%を超え始めた社会をさしていて、日本は1970年に突入しました。
更に14%を超えると「高齢社会」に入ります。日本は1995年に14.6%となり、なんと30年前から高齢社会なのです。私が2024年現在38歳ですので、小学2年生の時には既に突入していたと思うと驚きを隠しきれません。
そして更に、21%を超えると突入する「超高齢社会」。2010年に23%を超えた我が国はもうすぐ15年目を迎える超高齢社会国なのです。これも長寿国のなせる技ですが、それに伴い介護業界は特に成長していかなくてなりません。訪問美容は介護士さんではなく美容師が行うことですが、今もこれからも確実に必要とされていくサービスであることは間違いないのです。
【どんなご高齢の方々が訪問美容を利用するのか】
訪問美容は病気やケガ、高齢、障がいなどの理由で外出が困難な方が、自宅や介護施設、病院などを訪問してくれる理美容サービスを受けることができるものであります。では特にどんな方がどのように利用できるのか改めて確認していきます。
訪問美容の対象者についてはこちらのブログも是非あわせて読んでみて下さい。
○要介護・要支援の認定の有無
先に述べました「高齢者」の定義の対象であれば該当の年齢の方々は利用することが可能です。ですが、訪問美容は介護保険適応外のサービスになります。そこで要介護や要支援の認定を受けている方、またはそうでない方はそれぞれどうなのか、次で解説していきます。
○介護度が高い認定の方
先ほど訪問美容は介護保険適応外のサービスになると言いましたが、そうでない場合もあります。それは各自治体によって「理美容チケット」が発行されている場合です。各自治体によって内容は異なりますので、お住まいの区役所や市役所で確認が必要です。
例えば世田谷区では65歳以上の要介護3〜5の方に1回1000円分の理美容券を年6枚発行とあります。川崎市は同じ条件で1回2000円分を年6枚発行してくれます。
このように自治体で異なるにせよ、およそ要介護3以上の方が受けられる制度が用意されている場合があります。
○介護度が低い認定、または認定の無い方
要介護1〜2の方や要支援の方々向けの制度は、今のところ整備されていない場合が多いようです。
ですが、訪問美容とは自治体が行っているサービスではなく、多くの訪問美容サービスは我々のような民間が行なっていて、それを利用する際の金額を負担する制度が自治体にあるかないかということなのです。(美容師側が美容師協会に加盟しているかどうかというのもあります。それはまた別の機会に)
ですので逆を言えば、自己負担にはなりますが65歳以上の方で介護度が1〜2または要支援認定の方も我々の訪問美容サービスを利用することができます。
【高齢者以外の方はどうなのか?】
65歳以下でも病気やケガ、障がいなどの理由で外出が困難な方や、妊娠中の方、小さなお子様の子育てをしている方は利用することが可能です。ケガや病気は治る場合が多く、お子様も成長していくので一生利用できるというわけではありませんが、そういった場合利用することができます。また、ご年齢が若くても要介護や要支援の認定を受けた方も利用可能です。
○ハンディのあるお子様
上記と同様、利用することが可能です。私達ニーエでも、放課後デイサービスや障害者支援事務所のご利用者様のもとへ訪問することもあります。ご自宅や、慣れた事務所のお部屋、デイサービス施設内の一部などをお借りしてカットなどを受けることができます。
【まとめ】
今回は「高齢者」の定義から、現在の日本が超高齢社会だということ、さらに高齢者の方々をどの様に分けて考えることができて訪問美容をどう利用できるのかを解説して参りました。
ご年齢が該当する方には、高齢者と何度も連呼してしまい申し訳ございません。しかしその事を周囲が認識することもとても大切な事だと思っています。必要だと感じている方がしっかり利用することができるようになることを切に願っております。
今回も長文のご拝読誠にありがとうございました。
訪問美容のことはこちらのブログからも読むことができますのでお時間ある時に是非。
○ 訪問美容 Homon salon nie.
(ホウモン サロン ニーエ)
世田谷区奥沢7-19-11
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